2009-01-01から1年間の記事一覧

忘れていた

『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』に誤植を見つけたのを、連絡するのを忘れていました。著者のサポートページにはまだ載っていないので、念のために版元に葉書を出しておきましょう。出版直後に発見して、古風に版元への葉書で連絡しようとしていたのに…

一年以上前に読んだ本

とりあえず、リンクだけ。科学とはなにか―科学的説明の分析から探る科学の本質作者: 森田邦久出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 2008/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (3件) を見る

NHKハイビジョンスペシャル「リーマン予想」

ひどい。論評に値しません。事実誤認の山を全部指摘するには番組の放送時間の2倍以上の時間をかけても足りないので、ランダムに一つだけ。チューリングの生前、エニグマ暗号の解読に成功したことは、軍事機密解除されていませんでした。「暗号のエキスパート…

『数学10大論争』(未入手なので、当然、書評ではない)

書店でもらった「これから出る本」で、『数学10大論争』なる本が出ることを知りました。具体的にどの論争を扱っているのか興味がわいたので版元のページを調べたのですが、目次は載っていません。ネット書店でも、目次の上がっているところはみつかりません…

NHKスペシャル「リーマン予想」(まだ番組評ではない)

「NHKスペシャル 魔性の難問〜リーマン予想・天才たちの闘い〜」を観ました。数学者を強引に不幸にしようとする制作態度と頻発する間違いが気に障って、楽しめませんでした。ググったら好意的な評価が多いですね。番組評は、BShiでの90分版を観るまで保留し…

犬型バッテリーチェッカー

三洋電機株式会社が、犬の形をした簡易バッテリーチェッカー「eneloopy」付きの単3形充電池「eneloop」を11月14日に発売するとのプレスリリースを出しました。プレスリリースによると、簡易バッテリーチェッカーはLEDの四段階の変化で残量の目安を表示する(緑…

すべての面が合同な多面体

Yahoo!知恵袋でおもしろい質問をみつけたのだけど、あちらにアカウントがないので(取る意志もないので)、こちらで勝手に話題にします。 どの面もすべて合同 どの頂点にも、面が同じ数だけ集まっている のうち、条件1を満たし条件2をみたさない多面体には何…

照井先生のテキスト

照井一成先生がこの夏に京都大学数理解析研究所の数学入門公開講座で使ったテキスト(PDF)です。私があそこの学生だったころと変わっていなければ、たぶん、この公開講座は高校の数学教員が普通にもっている予備知識ぐらいが前提です。その中で照井先生のは、…

OpenBSDでMaxima

OpenBSD/amd64 4.5 のMaximaでgrobnerパッケージが立ち上がらなかった。maximaはバイナリパッケージからインストールしただけで、特に触っていない。maxima自体は正常に立ち上がる。そこで、load(grobner);を実行したところ、Loading maxima-grobner $Revisi…

『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』書評の試し書き

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)作者: 結城浩出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2009/10/24メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 930回この商品を含むブログ (149件) を見る本書は、数学の定理の解説としてはきわめてま…

『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』断片的な感想のつづきのつづき(書評ではない)

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)作者: 結城浩出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2009/10/24メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 930回この商品を含むブログ (149件) を見る

なんだかなあ

アマゾンでの『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』のカスタマーレビューで、ゴルゴ十三"じゅうそう"を名乗る人が、ミルカさんが釘を刺していることをもろにやっちゃっている。こんなのを読むと徒労感を感じちゃうのはなぜだろう。

『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』断片的な感想のつづき(書評ではない)

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)作者: 結城浩出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2009/10/24メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 930回この商品を含むブログ (149件) を見るこの記事はネタバレを含みます。未読の方はご…

ミルカさんの読んでいた本を推理する(手がかり求む)

『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)』の5.3.1でミルカさんが読んでいた本は何か、推理を試みました。洋書であることと題名が "Gödel's incompleteness theorems" であることから、Amazonで検索して、二冊に絞ることができました。G…

『数理論理学』入手前の期待(書評ではない)

数理論理学 (現代基礎数学)作者: 鹿島亮出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 2009/10/01メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 367回この商品を含むブログ (5件) を見る目次を見ると、完全性定理と不完全性定理とカット除去定理が三つとも載っているようです。…

『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』断片的な感想(書評ではない)

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)作者: 結城浩出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2009/10/24メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 930回この商品を含むブログ (149件) を見るネタバレにならないよう努力して書きましたが…

近刊書

近刊書の情報が版元のWWWページに載る前にオンライン書店で予約可能になったのを、たてつづけに二回目撃しました。 isbn:9784797352962 isbn:9784163719504そういうことって、よくあることなのかな?

オリンピック立候補

広島と長崎が2020年夏季オリンピックに共催で立候補を考えているとの報道がありました。 で、調べてみたのですが、現行のオリンピック憲章にこんな条項があります。 第5章規則34付属細則 同一のオリンピック競技大会の開催を希望する都市が一国の中に複数あ…

用語

最近、「複素数平面」を使う人が増えていると思ったら、高校数学の学習指導要領で使われているからなんですね。従来は「複素平面」が絶対多数派だったけど、今の高校数学教科書で育った人たちが大人になると、優位が揺らぐかも。教科書検定ってくだらないと…

またまたペレルマン本

完全なる証明作者: マーシャ・ガッセン,青木薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/11/12メディア: ハードカバー購入: 21人 クリック: 475回この商品を含むブログ (64件) を見る訳者の名前を見て、瞬間的に発注を決めました。

『数学ガール/不完全性定理』の帯の惹句の改良案の意図

昨日、結城浩さんの『数学ガール/不完全性定理』の帯の惹句について、頼まれてもいないのに改良案を提示する、大きなお世話をしました。それに対して著者の結城さんから丁寧なお返事をいただきました。それを一つのきっかけとして考え直した結果、大切なの…

『数学ガール/不完全性定理』の帯の惹句

「結城浩の日記」 2009年9月28日 21:00 付記事より 数学者さん向けの補足: もしかしたら、帯の「数学って、不完全だったの?」 という惹句にひっかかりを覚える数学者さんもいらっしゃるかもしれません。 本書は、誤解されがちな「不完全」という言葉に対し…

Yahoo!掲示板

たまたま、「不完全性定理」での検索にYahoo!掲示板の記事がひっかかったので読んでしまいました。不完全性定理は間違っているそうです。投稿者が例の(一部で)有名な産科医さんの名前のアルファベット表記と一致しているんですが、本人でしょうか。あまり…

文庫入り

幾何学入門〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: H.S.M.コクセター,Harold Scott MacDonald Coxeter,銀林浩出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/09/09メディア: 文庫 クリック: 62回この商品を含むブログ (6件) を見る幾何学入門〈下〉 (ちくま学芸文庫)作者: H.…

用語

もう2年以上悩んでいます。 「必ずしも計算可能でない対象にしかるべき操作を施して計算可能な対象を得ることができる(2009年9月18日訂正)」を表す言葉をどうするか、悩み続けています。今のところ、日本語では「計算可能化可能」、英語では "computabliza…

数学ガール/計算可能性解析学

「微妙だ」とミルカさんが言った。 僕たちの前のカードには、こう書いてある。 を計算可能な閉区間、を計算可能関数とする。このとき、との間にある任意の計算可能実数に対して、ある計算可能実数が存在して、が成り立つ。 「微妙?」テトラちゃんがカードを…

REDUCEに苦戦中

フリーになったREDUCEをOpenBSD/amd64に載せようとして苦戦中です。svnでソースを取ってきて手でパッチを当てて configure して make するところまではなんとかできました。今は、インストールスクリプトが動作しなくて、原因を究明しているところです。なん…

SINGULAR

Macなデスクトップ OpenBSD/amd64な計算サーバ OpenBSD/i386なWWWサーバ兼メールサーバ という環境で仕事をしています*1。Macなデスクトップに数式処理システムSINGULARを載せて使っていたのですが、「出先からリモートログインして使うことを考えたら、計算…

『数学ガール』次回作の希望

「次は、どんな本を書こうかな?」とおっしゃってることですし。 『数学ガール/BSD予想』 『数学ガール/ホッジ予想』 『数学ガール/ナビエ-ストークス方程式』 『数学ガール/P=NP問題』 『数学ガール/ポアンカレ予想』 『数学ガール/リーマン予想』 『…

『C言語による計算の理論』本の紹介(書評ではない)

献本いただいたので紹介します。ちゃんとした書評はいずれ本業のページに書きます本業のページの書評のところに書きました2009年9月29日。C言語による計算の理論 (Computer Science Library)作者: 鹿島亮出版社/メーカー: サイエンス社発売日: 2008/10/01メ…