続 πの実在性について

「πの「真の値」について」 d:id:quine10:20090426:1240726315 では、πの真の値が実在すると考える理由をせっせと探していらっしゃいます。それは的を外しています。「科学について(あるいは真理について)」 d:id:quine10:20090422:1240359266 の補強にはなっていません。

「πの実在性について」 d:id:wd0:20090424:a では、πの実在を仮定してもしなくても、3, 3.1, 3,14, 3.141, 3.1415, 3.14159, ... がπの近似列であることにかわりはないことを、「近似値とは、真の値を前提にはじめて意味を持つ」への反例としてあげました。πの実在性の真偽を問うていません。一般に、「PはQを前提として意味をもつ」はQが真であることを前提としません。したがって、πの実在性をどんなに論じても、「近似値とは、真の値を前提にはじめて意味を持つ」を肯定も否定もしません。