NHK タイムスクープハンター "算額"頭脳バトル

さきほどNHKで放送した「タイムスクープハンター」は和算のエピソードでした。「和算」という言葉は明治になってから使われだした言葉で、当時の人は使いません。番組制作者はちゃんとわかっているらしくて、登場人物は一貫して「算術」といっていました。そこまでちゃんとしているのなら、最初のナレーションでの「和算」の説明の際にそのことにも一言触れてほしかった。「この時代の数学は後に『和算』と呼ばれた」だけでいいです。

2011年4月18日追記:江戸時代にも「和算」という言葉がまったくなかったのではないようです。「漢算」(中国数学)に対する日本の数学の意味でごくまれに使われていたそうです。「洋算」(ヨーロッパ数学)に対する日本の数学の意味で使われた明治以降とは違いますね。