「我流でゲーデル解釈」について VII

以前、高校教員は世間一般からはセミプロとみなされる立場であると書きましたが訂正します。高校教員はティーチングプロです。人にものを教えることで報酬を得ていて、そのためのライセンスを有している方だからです。セミプロよばわりは失礼でした。高校教員のみなさまにおわびします。

教員免許を必要とする高校教員は、教員免許を必要としない大学教員よりも、ある意味ではプロ度が高いともいえますね。


一方でゲーデルは、「数が絡むと、途端に完全ではなくなる」 ことを示した。

誤解の真打登場です。完全性定理と不完全性定理の関係についての、もっともポピュラーな誤解です。そもそも、完全性定理での「完全」は「恒真な文は必ず証明可能」のことであり、不完全性定理での「完全」は「任意の文はそれ自身かその否定のいずれかが証明可能」のことです。これらはまったく別のものです。引用文とそれに続く文章は、完全性定理での「完全」と不完全性定理での「完全」を同じものと誤解して、「○○は完全だが△△は不完全」だと誤解しています。実によくみかける誤解です。

長くなるので、何回かに分けて書きます。(飽きたり、本業で突発事態が生じて書くことができなくなったりしなければ)