社会学幻論:ミートホープ社批判が流行る理由

社会学玄論:疑似科学批判が流行る理由をパロってみました。


ミートホープ社批判が流行る理由は、明らかである。


社会学的に言うと、現代社会のイデオロギーとして牛肉100%が機能しているからである。つまり、牛肉100%という言葉だけで人々は味覚を媒介とせずにそれが美味であると信じるわけである。このような流通社会学的な社会状況を背景に、牛肉100%のイデオロギー効果を利用して人々を騙すのがミートホープ社である。それは、牛挽肉の威を借りた合挽肉である。ストックファームな本当の牛肉100%の立場からこのようなを批判するのが、ミートホープ社批判をする論客たちなのである。


しかし、牛肉100%を絶対視する点においては、ミートホープ社もそれを批判する者も同じ観察点にいる。この盲点に自覚的な論客は少ない。多くのミートホープ社批判論者は、ミートホープ社批判の背景には、牛肉100%が成熟社会=後期近代社会のイデオロギーとして機能しているという社会学的真理があることを理解していない。言い換えれば、自己の理論の前提に盲目なのである。学問的には、このままでは、目くそ鼻くそを笑う域をでない。


<野暮>

これは、まわりくどい批判のためのパロディであり、著者の意見の直接的な表明ではありません。

</野暮>